活動概要
北海道北部に位置する下川町は、豊かな森林資源と持続可能な地域づくりで知られる町です。町の面積の約9割を森林が占め、60年サイクルによる「循環型の森林経営」や「木質バイオマス活用による再生可能エネルギー」を軸に、環境と共生する地域モデルを築いてきました。しかし近年、気候変動や自然災害の影響により、従来の森林管理だけでは対応が難しい課題が顕在化しています。
こうした背景から、私たちは「適応型の森づくり」を計画しています。環境変化に柔軟に対応しながら、生態系サービスを維持し、地域の暮らしと調和する森を育てることが目的です。現在は、森林の現状調査や気候リスク分析方法の検討を行い、多様な樹種の植栽や間伐、土壌保全を進めていく計画です。また、地域住民や企業と連携し、ボランティア活動や森林環境教育を通じて「地域とともに育てる森」を目指しています。
課題は、長期的なモニタリング体制の構築と地域参加の継続性です。今後は、AIやIoTを活用したデータ管理や、担い手×ウェルビーイングによる地域経済との循環を強化し、変化に強い森を次世代へつなぐモデルを確立していきます。

活動フィールドの特徴
活動の舞台となる北海道下川町の町有林は、約4500haのまとまりを有しています。冬は-25℃、夏は+30度を超える気候の中で広葉樹と針葉樹が混在する森は、四季折々に表情を変え、春の新緑、夏の深い緑、秋の紅葉、冬の雪景色が訪れる人を魅了します。町を流れる名寄川や小さな沢は、森と水の循環を支え、地域の生態系を育んでいます。
コミュニティは「森とともに生きる文化」を大切にし、林業や木質バイオマス利用など、持続可能な産業を発展させてきました。住民は環境意識が高く、協働や学びを重視する風土があります。こうした自然と人のつながりを基盤に、私たちは気候変動に適応する森づくりを進めています。豊かな森林資源と地域の知恵を活かし、次世代に誇れるモデルフィールドを築くことが目標です。
フェローへのメッセージ
下川町は「森とともに生きる文化」を大切にしてきた地域です。その知恵と歴史に敬意を払いながら、私たちは気候変動などの環境変化に適応する新しい森づくりに挑戦していきます。自然や地域に関心を持ち、柔軟な発想で未来を共に描く仲間を求めています。あなたのアイデアが、森と人の持続可能な未来を形づくる力になります。共に挑戦しませんか?
活動拠点や施設について(随時更新)
活動の拠点は、下川町中心部にある公共施設や研修スペースを活用します。宿泊は町内の宿泊施設「結いの森」、「五味温泉」が利用できます。さらに地域間交流施設「ヨックル」、ゲストハウスや簡易宿泊施設を利用でき、清潔で快適な環境が整っています。食事は地元食材を活かした家庭的なメニューが中心で、町内には飲食店やスーパー、コンビニもあり、日常生活に不便はありません。
移動は町内であれば徒歩や自転車で可能ですが、森林フィールドへのアクセスには車を使用します。主要施設へのアクセスは良好で、役場や商店、医療機関も近くにあります。自然に囲まれながらも、最低限必要な生活機能が整った環境で、安心して活動に集中できます。
事前登録・エントリー
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